公司:SSP

发布:2019-06-20

流派:古典

专辑介绍:

このアルバムはイリーナ・メジューエワによるベーゼンドルファーへのオマージュである。彼女は2017年に日本コンサート・デビュー20周年という記念の年を迎え、様々なピアノを用いた録音をリリースした。これらを聴いて実感するのは、彼女がそれぞれの楽器の音やキャラクターを巧みに引き出しながらも、最終的には彼女自身の音や表現に全て還元させていることで、どの1枚を聴いても彼女の個性が力強く、あるいは繊細に脈打っていることである。

このアルバムの曲目を見ると、1828年にウィーンで創業され、”音楽の都”に集った大作曲家や大ピアニストたちにより育まれてきたベーゼンドルファーの歴史が反映されていることに気付く。プログラムの中心にはリスト作品が3曲配され、その1曲目は先輩作曲家シューベルトの歌曲からの編曲物、3曲目は後輩作曲家ワーグナーの楽劇からの編曲である。3曲のリストの前には、ロマン派の幕開け的な作品であるシューベルトの即興曲が配され、その前の、このアルバムの1曲目はシューベルトが神のように尊敬し、リストが幼少期にその才能を愛でられたベートーヴェンの《テンペスト》で堂々と開始される。リストの後には、リストの《エステ荘の噴水》から多大な影響を受けたドビュッシーの、やはり水に関係する作品が続き、ラストはメジューエワと同郷の大ピアニスト、作曲家のラフマニノフが、バッハとショパンの前例に則って書いた前奏曲の1曲で閉じられる。

そして演奏からは、西洋音楽史と密接に結びついたベーゼンドルファーの歴史に、自らを重ねるメジューエワの姿が強く感じられる。今回の相模湖交流センターにおけるセッション録音が、SP時代のように一発録りで行われたことも、こうした思いの強さに繋がったのだろう。



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